政策・方針への提言

研究やイノベーションにセックス/ジェンダー分析を導入することは、世界レベルの科学技術に貢献するための要素の一つである。ケーススタディ が示すように、セックス/ジェンダー分析を取り入れることで、研究に新しい視点が生まれ、新しい問いをもたらし、新しい研究分野が創出されるなど、創造性が刺激される。

科学、保健と医療、工学、環境のインフラに重要な3つの柱。セックス/ジェンダー分析の恩恵を受けるには、科学インフラの3本柱は政策で調整する必要がある(Tannenbaum et al., 2019)。

重要な次のステップ:


1. 助成機関は、申請者に、提案された研究プロジェクトにおいてセックス/ジェンダー分析がどのように関連しているかの説明を求めることができる。助成機関の方針の一覧を確認してください。

2. 査読付きジャーナル の編集者や 査読付き学会 の運営者は、出版する論文やカンファレンスでの発表を選ぶ際に、精緻なセックス/ジェンダー分析を条件として求めることができる。

3. 大学は、一歩進んで、自然科学、保健と医療、工学、環境科学のコア・カリキュラムにセックス/ジェンダー分析概念の教育を組み込む必要がある。大学は、将来に向けた科学分野の人材を育成するために、一層の努力をしなければならない。

4. 産業界は、ジェンダーの最先端の側面を取り入れて、新しい市場を開拓し、製品、プロセス、サービス、またはインフラにおけるイノベーションを実現することができる。複雑で多様なユーザーグループのニーズに対応することで、製品のグローバルな競争力と持続可能性が高まる。

 

参考文献

Tannenbaum, C., Ellis, R. P., Eyssel, F., Zou, J., & Schiebinger, L. (2019). Sex and gender analysis improves science and engineering. Nature, 575 (7781), 137-146.

 

 

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